アクションラーニングを勉強しています
教訓 いくつになっても「学ぶ」ことは必要なのだ
こんにちは、NeoリーダーシップエヴァンジェリストのViviです。今回は現在学んでいるアクションラーニング(略してAL)について書きます。
今年に入って「アクションラーニングコーチ養成講座」を受講しています。
■受講の目的
一言で言うと
変化を苦手とする組織に変化をもたらすパワフルなスキルをつけたい
昨年の夏に受講した「他者のリーダーシップ開発」プログラムの中で学んだ「権限によらないリーダーシップ」を伝えるためにとても有効だった「質問会議」を自分で開催できるようになるためです。
■アクションラーニングとは
現実の課題をグループで討議し解決策を立案し、実施行動する過程の中で、組織、チーム、そして参加する個人の力を育成していくチーム学習と問題解決の手法です。この手法を使うことによって実際に起こっている問題を解決しながらチームそしてそこに参加する個人の力がついていきます。
■質問会議とは
アクションラーニングを実際行うための手法が「質問会議」です。アクションラーニングコーチとは、その会議のファシリテーションをする人のことです。
「質問会議」は、簡単に言うと
質問形式の対話をメンバー内で繰り返すことによって問題の本質を見つけて行動計画に結びつける
というものです。
特徴は6つの構成要素と2つの基本ルールから成っています。
【構成要素】
1.問題/課題
緊急かつ重要で現実上の課題で、複数の人や組織が関わっている問題が適しています。また、複雑ですぐに答えの出ないもの、そして自分たちの権限で行動ができそう問題が適しています。その方が参加したメンバーが本気で取り組むからです。
2.グループ/チーム
4~8人が適しています。6人がベストです。複数の組織や年齢、職位など多様性があると、様々な角度から問題が炙り出されてきます。
3.質問と振り返りのプロセス
問題の本質をメンバーで炙り出すために「質問」と「振り返り」の時間を繰り返していきます。
4.行動計画
質問と振り返りを繰り返した後、問題の本質を見つけたらそれを解決するための行動計画を立てます。
5.学習するという意識
ただ問題を解決するだけではなく、新たな知識、スキル、行動、思考、態度、価値観を獲得することを意識しながら参加します。
6.ALコーチ
メンバーだけだと問題解決に入り込んでしまうので、質問⇔振り返りの様式を確保するための支援者としてALコーチの存在が必要となります。
【基本ルール】
1.質問中心
質問に答えるだけで、自分から語らない
2.振り返りの時間を持つ
会議中、ALコーチの働きかけがいつでもなされることにより、質問⇔振り返りの様式を確保する
■大人にとって「学ぶ」とは
アクションラーニングの大きな特徴は問題解決だけでなく、参加したメンバーに「学ぶ」ことを促すことができることです。
では、大人にとっての「学び」とは何でしょうか。
大人にとっての「学び」とは、新しい知識・スキルの獲得、行動の変化、思考・態度・信条などを獲得したり創出したりすることだと言えます。
私たちは刻一刻と変化する環境、答えのない課題を解決するためいくつになっても「学ぶ」ことが必要です。
学びは、新しい体験をすることにより既に持っている知識に対して新しい刺激(知識)が加わり、それを理解するために新しい意味が見いだされるというサイクルによって生まれます。
そして「学ぶ」サイクルがより効果的に生まれる環境が「問いかけ」(質問)による「リフレクション」(振り返り)なのです。
アクションラーニングは質問と振り返りの往復で行動計画を生み出すので、ここがアクションラーニングのパワフルなところなのです。
このサイクルは有名なコルブの「経験学習モデル」のサイクルに当てはまります。
■初日の講座の気づき
初日の講座では、上記の内容についてレクチャーを受けました。一気に知識を詰め込んだので消化不良気味でしたが、今回、改めて整理してみるとなるほど納得という点が多く、アクションラーニングの魅力に惹きつけられました。
一緒に学ぶ仲間も気心が知れた仲間なので安心安全の環境です。
■不安
とは言え、次回1ヶ月後のレクチャーまでに各自「質問会議」の実践を行う必要がありまして、どうやってこれをやろうか、メンバーを集めようか不安がつのります。2月に高校生の息子の友人が我が家に遊びに来るので宿代代わりにセッションをやらせてもらえないか交渉中です。
■心がけたいこと
アクションラーニングのメリットとパワーを実感していますが、光があれば陰もあるはずです。陰の部分も見て見ぬふりをせずにそこも見ていきたいです。