「言い方が怖いです」と言ってみた話 -リーダーシップの観点で考える
教訓 百“知”は一“動”に如かず
こんにちはViviです。またまた職場でのできごとです。
起こったこと
部下の一人が攻撃的な態度で私に向かって「必要な資料をくれないと仕事ができない。」と話しかけてきました。
何のために必要なのか?、その資料はどの資料なのか?と具体的な内容を確認しても何だか怖い表情で「課長が出している資料だ。分からないのか?」と攻めてきます。
私はだんだんと心臓がバクバクしてきました。
一方で先日の失敗(こちらです)
があったので「ここはバルコニーに上がって冷静に物事を捉えよう」という意識が働きました。
とそこでその日に読んだとあるメルマガのテーマだった「アサーティブに振る舞う」ということが頭に浮かびました。
アサーティブとは
アサーションとは何ですか?(人事労務Q&A)|人事、採用、労務の情報ならエン人事のミカタ
そのメルマガのお題がたまたま「アサーティブなコミュニケーションを身に着けよう」でした。
その中でアサーティブコミュニケーションでは「率直、対等、誠実、自己責任」が要素です、という話がありました。そこで早速、職位の上下関係は脇に置き、いろいろと回りくどいいい方でなく、
また、相手に伝えるためには、※ラポールが必要ということも何回も聞いているのでそのことも思い出しつつ、「私はもっとあなたとコミュニケーションをしっかりと取りたい」という気持ちで、今まで習ったことを総動員して勇気を振り絞って
「言い方が怖いのでもう少し優しく話してくれませんか。」
と言ってみました。
※ラポールとは
相手の変化
すると部下さんの表情が「ハッ」とした表情に変化し、話す口調が落ち着きました。
若干ですが、言い方も優しくなりました。
言ってみるものです。
少し時間が経ってその人の様子をチラッと見ると、ご自分の※ストレングスファインダーテストの結果を見返しています。
それを見た時、もしかしたら何か心に届いたのかもしれない、と一瞬考えました。
※ストレングスファインダーテストについて
ストレングスファインダー®とは | ストレングスファインダーで強みを活かす 株式会社ハート・ラボ・ジャパン
詳しくは上記サイトを見ていただきたいのですが、ストレングスファインダー®とは、米国ギャラップ社の開発したオンライン「才能診断」ツールです。Webサイト上で177個の質問に答えることで、全部で34個ある「才能」の種類から、自分の才能(=強みの元)が導き出されます。
私が異動した今年の4月に課員全員に対して受診してもらいました。
受診してもらった動機は、そもそも前提として私は「どんな人にも長所がある」と思っているのですが、課をチームとして育てていく上で、早くみんなの長所を知りたい、と思っていたからです。それを課内で共有するとともに、本人にはより詳しい説明が、ダウンロードすることにより手元に届きます。
その部下さんはその詳しい説明書を読んでいたのです。
一週間が過ぎて
今まで当たりが結構きつかったその部下さん。
私も気になっていながら、話しかけるとキツい当たりが戻ってくる、と思うと勇気が出なくてなかなか声掛けができなかったのですが、
なんかその人との壁が低くなって、そしてその壁の厚みが薄く感じる!
不思議です。
このできごとを通して
・ラポールを築くこと
・アサーティブに振る舞うこと
・メラビアンの法則の威力
などなど、実際の経験を通して多くの気づきを得ることができました。
そういう意味ではその課員は私にとってかけがえのない存在になりました。
まさにリーダーシップジャーニーの出発点です。