めざせ、Neoleaderエヴァンジェリスト

      「権限によらないリーダーシップ」は全ての人のもの。その素晴らしさが一人でも多くの人に伝わるといいと思います。

『採用基準』(伊賀泰代著)にみるリーダーシップの姿

教訓 リーダーシップで自身の人生のハンドルを握る

今更ではありますが、先日、伊賀泰代さんの『採用基準』を読みました。

 

採用基準

採用基準

 

 

伊賀さんはもともとコンサルティング会社「マッキンゼー」の採用担当をされていた方です。この著書はその採用業務の中での知見をもとにこれからの世代の日本人が何を目指しどんな資質やスキルを身に付けるべきかという話を通して、さらに日本社会の課題が書かれています。
私が注目したのは、その内容のうち「リーダーシップ」について多くのページが割かれているところです。
そしてその内容が、日ごろ私の考えているこれからの社会において誰もが身に付けるべきリーダーシップ(「権限によらないリーダーシップ」)のスキルや考え方と合致するところが非常に大きく、今回はその「リーダーシップ」の内容と私がこのブログを通して伝えたいこととの重なる点についてまとめました。

1『採用基準』に出てくるリーダーシップとは

まとめてみました。こんな感じです。

  • 問題解決するために解くべき課題を定義・分析して、関連する組織や人とコミュニケーションを取っていくこと
  • 「和」、「努力」や「プロセス」ではなく結果を問う成果主義を求める環境で必要とされるもの
  • リーダーシップを持つリーダーは「目標を掲げ」、「先頭に立って進み」、行く道の要所要所でものごとを「決めて」常にメンバーに「語り続ける」必要がある
  • リーダーシップスキルとは、「成果を出す」、「自分の立ち位置をはっきりさせて自分の意見を明確にする。自分の仕事のリーダーは自分であり、関係者を使ってどう成果を出すか。それを実践する。
  • リーダーシップは、全ての人が日常的に使えるスキルであり、訓練を積めば学べるスキル。

 2.権限によらないリーダーシップと重なる部分

 このうち、私が学んだ「権限によらないリーダーシップ」と完全には重ならないものの多くの部分が重りました。
権限によらないリーダーシップの最小三要素と比較してみました。
・「目標共有」=解決すべき課題を他者と共有して、他者と力を合わせながら課題を解決していくこと
・「率先垂範」=自ら先頭に立って行動していき、他者を巻き込んでいくこと
・「相互支援」=周りの人の力を借りながら目標に向かって結果を出すこと
そして、権限によらないリーダーシップの特徴に
・権限・役職(役割、分担)・カリスマ性(オーラ)がなくても発揮できる、発揮するべき
・練習・訓練によって養成・開発できる
ということがあります。
『採用基準』のリーダーシップは、成果を徹底的に求める欧米的な感覚の部分がよりはっきりと表現されていますが、基本的な考え方は大きく変わっていないですよね。

このうち、私が学んだ「権限によらないリーダーシップ」と完全には重ならないものの多くの部分が重りました。

権限によらないリーダーシップの最小三要素と比較してみました。

  • 「目標共有」=解決すべき課題を他者と共有して、他者と力を合わせながら課題を解決していくこと
  • 「率先垂範」=自ら先頭に立って行動していき、他者を巻き込んでいくこと
  • 「相互支援」=周りの人の力を借りながら目標に向かって結果を出すこと

そして、権限によらないリーダーシップの特徴に

  • 権限・役職(役割、分担)・カリスマ性(オーラ)がなくても発揮できる、発揮するべき
  • 練習・訓練によって養成・開発できる

ということがあります。

『採用基準』のリーダーシップは、成果を徹底的に求める欧米的な感覚の部分がよりはっきりと表現されていますが、基本的な考え方は大きく変わっていないですよね。

 

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3.まとめ

『採用基準』は、冒頭にも書いたとおり「これからの世代の日本人が何を目指しどんな資質やスキルを身に付けるべきか」という視点で書かれており、内容はやや成果主義を求める要素が高くなってはいるものの、私がこれからの社会に広めたい「権限によらないリーダーシップ」と大きな違いがないことが分かりました。
これからの社会をよりよくしていく「権限によらないリーダーシップ」。
改めて1人でも多くの人に知ってもらいたいと思った次第です。
めざせ、Neoリーダーシップ エヴァンジェリスト