めざせ、Neoleaderエヴァンジェリスト

      「権限によらないリーダーシップ」は全ての人のもの。その素晴らしさが一人でも多くの人に伝わるといいと思います。

自分が変化するために(上)ー「免疫マップ」の紹介

教訓 変化は恐怖の源を突き止めることから始まる

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こんにちは、Viviです。
今日は「免疫マップ」のお話を書きたいと思います。
皆さんは「免疫マップ」と聞いてどんなものを想像するでょうか?


「免疫」とは、生物学的に考えると、外からのいろいろなばい菌などが私たちの体内に入った際、
そのばい菌を攻撃に対して健康を守ってくれる働きのこと。
私たちに自然に備わっている自分自身を防御するシステムのことです。


ですが、今回の「免疫マップ」は、この本に出てくるものです。
『なぜ人と組織は変われないのか』

 

なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践

なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践

 

 この本は先日受講した「リーダーシップ開発」研修のテキストとして使われていたものです。
本の内容については,おいおい書いていければ、と思いますが、この本の主要なテーマとして出てくるのがり「免疫マップ」です。

本の紹介文には
本書で提示される「免疫マップ」とは、「変わりたくても変われない」という心理的なジレンマの深層を掘り起し、変化に対して自分を守ろうとしているメカニズムを解き明かす手法です。
とあります。
私的には
自分の中で「変えたいな、変わりたいな」という部分がありながらなかなか変えられないことについて、その理由がどこにあるのか、を自分を深堀りして考えるためのフレーム
という風に解釈しました。


免疫マップのフレームって?

免疫マップは以下の4つのステップに分かれています。


1.改善目標
これは文字どおり自分が「どうなりたいか?」です。言わば、どう変化したいか、です。
本当に実現したい自己変革、最も改善するべき点とも言えます。
例えば、
・もっと痩せたい
・子どもに優しくなりたりたい
などの目標です。

 

2.阻害行動
続いて、1の改善目標を妨げている実際の行動が何なのか、を考えます。
実現したい自己変革を成し遂げることを妨げている「免疫システム」の作用をあぶり出します。
例えば、
・ご飯をおかわりしてしまう
・子どもの動作が気になって叱ってしまう

 

3.裏の目標
さらに自分を深堀りします。
2の阻害行動することによって自分自身が得ていることメリットは何なのか、を考えます。
自分なりの「恐怖」や「避けたいこと」から自分自身を守っているシステムの機能が見えてきます。
これを自分の中で見つけるときのポイントとして、
「2で書いたこと」に対してその一部または全部と「反対の行動」を取ると想像し 、そのときに最も強く感じる不安を表面に引っ張り出すよう促がし、
「これと逆のことをしようとしたとき 、私が感じる最も強い不安は 、どういうものか ? 」と自分に質問してみると現れる、と書いてあります。
例えば、
・せっかく炊いたご飯を残すのは悔しい
・子どもが他人に迷惑をかける人に育ったらどうしよう


4.強力な固定観念
まだまだ深堀りが続きます。3で出てきた「裏の目標」は何のためなのか、を考えます。
変わろうとしている自分を押しとどめているシステムとその変化に対する「不安」に対する自己防衛システムの背景にある思考様式を探し出します。
例えば、
・ご飯のお替りの例だと「当初、食べられると思って炊いた量なのに食べられない自分の不甲斐なさが許せない」だったり、「ご飯を美味しそうにお替りするところか魅力的だ、と言われてきたので自分の魅力がなくなってしまう」とかになります。
・子どもを叱る例だと「子どもが大人になった時、親の育て方が悪いと自分が責められたくない」とかです。


このように4つステップで浮かび上がった隠れていた「強力な固定観念」が現れてきたら、その固定観念自体を疑い、そこから自分を開放するように行動してみると目標が達成される、というシステムなんだ、ということが書かれています。
次回はこれに当てはめて私の免疫マップを作ってみようと思います。