めざせ、Neoleaderエヴァンジェリスト

      「権限によらないリーダーシップ」は全ての人のもの。その素晴らしさが一人でも多くの人に伝わるといいと思います。

ブックレビュー『自意識と創り出す思考』上—理想や才能にとらわれず望む人生を自由に生きる

教訓 自分が何者かなんて関係ない。ただ創り出したい結果にフォーカスするのみ。

こんにちは、Viviです。ちょっと面白い本を読んだので読書レビューです。
『自意識(アイデンティティ)と創り出す思考』という本です。

自意識(アイデンティティ)と創り出す思考


帯には「自分が何者かなんて関係ない」といういきなりパンチのあるお言葉。

読んでみたものの正直、内容が難しく内容を自分の中で消化する意味もあり、レビューを書いてみました。
早速、内容に入ります。
1章から18章までと長いので上・中・下でお伝えできればと思います。まず1章から6章です。

マライア・キャリーやボブディランの言葉を引用して世界の有名人や偉人の成功は、自分自身でなく、創り出している結果に意識を向けたことによって達成されている、と書いています。そして、自分を好きか嫌いかは選択できない。好きでも嫌いでもどちらでも良い。どちらであるかに関係なく、人は自分にとって素晴らしい人生を望んでいる、と言い切っています。
また、「むやみに褒めるのは逆効果だ。自分を持ち上げるような事はしてはいけない」という言葉をとおして、世の中にたくさんある自己啓発系の自分自身に対して「ポジティブな思い込み」もつことに対しての警笛も鳴らしています。
ではどうするか、それは「自分は何者なのか」から「自分は望む結果をどれだけ作り出せているのか」にフォーカスを向け直すことが必要だと言っています。

  • 第2章 「理想」と「嫌な思い込み(ビリーフ)」

一生で出てきた「ポジティブな思い込み」に対して「嫌な思い込み(ビリーフ)」と言うものが紹介されています。
「嫌な思い込み」は自分にとってあまりにも脅威であるため、心はその存在を意識から隠そうとして、対極にあたる「理想」を自動的にでっち上げる。ところがその存在を隠そうとすればするほど「嫌な思い込み」が強化されてしまうそうです。
「嫌な思い込み」は変えられない。現実に根ざしたものではないからだ。ただし、本当に作り出したい成果にフォーカスを合わせ、どう見えるか気にするのをやめれば、自分をどう思っているかは問題ではなくなります。
さらに自分のことをどう思っているかは、人生を作り出すプロセスに影響しないと考えると、これのら考え方は、私たちの人生を変える可能性を持っているそうです。 

  • 第3章 あなたは誰?

これはこのままの内容で私たちは自分自身が何者なのかを知ることはできないし、知る必要も全くない、ということです。

  • 第4章 目に見えない構造

世の中に起きる物事は構造によって「揺り戻しパターン」と「前進するパターン」2種類のパターンが生じているそうでさらに、構造を貫く基本的な力学は、「緊張は解消に向かう」と言う「緊張構造」ということです。この構造は人生を創り出す上で最も強力なアプローチとしています。
は?何の事?!と言う感じですが著書の巻末説明には「「揺り戻しパターン」についてはダイエットの事例が出ています。つまりせっかく成果を上げても長続きせず、逆転して振り出しに戻ってしまうパターン。これには自意識問題をはじめとする概念が生み出すパターンとあります。
一方「前進するパタ-ン」はひとつの成功が次の成功のためるプラットフォームになり、失敗や挫折が次の成功のための学びになる。一つひとつの行動と成果が目標に向かっていくパターンで、緊張構造によって生み出されるとしています。
ということでこの章でのポイントは、

「自分はこうありたい。こうあるべきだ。」という自意識を気にすることをやめ、創り出したい結果を明確にし、そこに集中することで根底にある構造を変えることができ、前進するパターンに移行できる。すると成功が長続きするものになる、という説のようです。
この章は理解するのが難しいです。

  • 第5章 ポジティブ思考は有害だ

冒頭の部分を使って「ポジティブ思考は自分に嘘をつくことであり、作り出す能力を弱めてしまう。また、潜在意識は嘘に気づいているし、なぜ嘘をついているのかも知っているため、結果としてポジティブ思考は潜在意識に裏のメッセージを与え、肯定的なメッセージとは正反対の結果をもたらしてしまう、としています。
その状態を脱するために、まずは意識のフォーカスを自意識から外し、「自分の志と価値観」に移すことで「本当の望み」は何かにフォーカスすることが大事だ、と言っています。自分がどんな人生を創り出したいか、成果に意識が向くようち心身をトレーニングすることが必要だ、と書かれています。

  • 第6章 構造が変われば行動が変わる

ここで言っている構造とは「揺り戻しパターン」の背景にある「葛藤構造」であると思われます。
この構造を変えるための方法として書かれてるのはやはり
目の前の現実に対して「自分は人生でどんな成果を作り出したいのか」そのビジョンをはっきりさせること。それによって今の現在地と成果のビジョンがの知ることができ、長期的な志や価値観にフォーカスを合わせられれば、本来の重要な目標のために、戦略的にプライマリー選択(自分が創り出したい主たる成果)とセカンダリー選択(プライマリー選択を創り出すための手段として選択する事柄で、目的がないと選択しそうにないことも含む)を行いやすくなるそうです。

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ここまで読んでみて、

自分は何者か?を考えるのではなく

自分は人生でどんな成果を作り出したいのか

に集中することが大事、ということだけは何となくわかりました。

次は中編に続きます。